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タキ7450形7450 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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●積荷 |
■入口 |
今でこそ濃硝酸専用車の遮熱装置はあたり前だが、タキ7450形の登場時は新鮮であった。時流が後から追いついてきた好例かも知れぬ。 タキ7450形は30トン積濃硝酸専用車で、昭和41年6月富士重で一形式一両として誕生した。タキ7500形と別形式とされたのは保冷用キセを装備したためで、加温で生ずる亜硝酸を好まない用途に用いる硝酸の輸送用と言われる。なお、同時にタム100形154も類似構造に改造されたが、こちらは形式変更されなかった。 タンク体は高純度アルミニウム製で、直径1,885mm・長さ7,770mmは、同一ユーザーのタキ7500形と同一であった。アルミタンク体特有のへたりを防止するため、大型受台・皿型波除板・ |
受台やセンタアンカ部のタンク体補強など、戦後製では当たり前となった施策は漏れなく取り入れられている。タンク周囲には新形式となった原因の保冷キセがあり、逸液した硝酸による腐食を防ぐため、断熱材はグラスウール・キセ外板はアルミニウムを用いた。断熱材厚さは150mmであった。ドーム部分は剥き出しのままである。 所有者は日産化学工業KK・常備駅は速星であった。昭和49年8月の濃硝酸タンク車の減トンでは、熱絶縁を持つらも拘らずタキ7500形並に2トン減されたため、荷重は28トンとなっている。 |
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【写真191】 タキ7450形7450 昭和49年3月5日 越中島駅にて P:吉岡心平
この写真は吉岡写真CD−ROM第34巻に「P01985」として収録されています。