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タキ7500形7500

私有貨車

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タキ7450形
タキ7600形

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解説


タキ7508

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特別編790
特別編792

積荷
●構造

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 今回はタキ7500形のトップナンバーを紹介しよう。

 タキ7500は30トン積濃硝酸専用車として、昭和34年3月三菱でタキ7300形7300として製作された。ところがタキ7300形は7日前にセメント専用車が落成しており、二者現存となったため、3ケ月後にタキ7500形7500に改番されたと言う、変った経歴の持主である。

 外観・構造はタム100二代形2軸車を大型化してボギーとしたもので、皿型波除板や大型のタンク受台、そして強化されたセンタアンカ部など、戦後製のタム100形が導入したアルミタンク強化策はすべて取り入れられている。更にタンク体を太く短く設計したため、タンク受台は4箇所と更にシンプルな構造となった。

 設計比重は1.48・タンク容積は20.6mで、三菱化成の標準値であった。
 タンク体は純アルミニウム製で、板厚は胴板13mm・鏡板16mmであった。タンク寸法は前述したように直径1,885mmと太く、長さは7,700mmであった。
 台枠は平形で、長さは8,600mm・BC間距離は5,300mm、ブレーキ装置はKD形254形空気+手、台車はTR41Cから第一次改造でTR41Dに改造された。

 タキ7300二代として落成時の所有者は三菱化成工業KK・常備駅は黒崎であった。その後昭和34年6月の改番、昭和49年8月の減トン、昭和63年5月の三菱化成KK、平成6年10月の三菱化学KKへの改称を経たが、一貫して黒崎を基地として使用され、平成10年9月に廃車となった。


タキ7500形7500の写真

【写真1791】 タキ7500形7500 昭和59年8月1日 大垣にて P:吉岡心平


【特別編791】070703作成R4BX2、070809R4BX3、080115R4B。