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タキ5200形25205 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
タキ5200形30トン積メタノール専用車とタキ3000形は、単に積荷違いの形式で外観・構造がそっくりだが、中には奇妙な車もあった。 戦後、日本瓦斯化学での成功により、メタノール原料を天然ガスに求めることが流行した。日産化学も長岡地区の天然ガスを利用すべく工場を建設し、これに呼応してタキ5200形も昭和37年に12両、同39・41・42年に各5両づつ計27両を新製した。今回取上げたタキ25205は、同社所有では最終ロットの昭和42年7月富士重製の25203〜07の一員で、日立製のタキ7950形5両と競作された車両であった。 |
タンク体は普通鋼製で、直径2,050mm・長さ12,080mmと、従来のロットと特に変わった点は見られない。 所有者は日産化学工業KK・常備駅は西長岡であった。諸般の事情で昭和48年1月に速星駅常備となり、昭和63年7月に廃車となっている。 |
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■主要諸元 製造年 昭和42年7月 製造所 富士重 設計比重 0.8 タンク容積 37.5m3 タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付 ●上廻り |
タンク材質 普通鋼 タンク板厚 胴板9・鏡板12mm タンク直径 2,050mm タンク長さ 12,080mm ●荷役方式 荷役方式 上入れ下出し式 |
●下廻り 台枠形式 平形 台枠長さ 12,800mm BC間距離 9,500mm 留置ブレーキ 手 空気ブレーキ KE305形 台車 TR41C形 |
【写真198】 タキ5200形25205 昭和49年1月12日 村田駅にて P:吉岡心平
ブレーキシリンダにぶら下がるようにブレーキ弁が取り付いているのがKE形の特徴である。