吉岡心平のマーク

タム5000形6256

私有貨車

 形式
索引

タム4900形
タム5100形

 番号
[ロット表]

タム6253
タム6258

 ページ
索引

第186週
第188週

積荷
●構造

入口


 富士重と言えば化成品タンク車メーカーの雄だが、タム5000形の製作数は7ロット12両と、全体では僅か3%と少ない。真相は味タムを製作していないためだが、このことは逆にタム5000形の中で味タム一統が占める重みを感じさせる。

 タム5000形は15トン塩酸(アミノ酸・味液・エスサン原液)専用タンク車で、5000〜5099,6000〜6253,6254初代と二代,6256〜6267の368両が在籍した。

 タム6256は昭和40年1月富士重で製作された。一ロット一両で、大曹所有の本形式としては初めての同社製である。

 設計比重は1.18・タンク容積は12.3mであった。
 タンク体は普通鋼製で、内面は厚さ6mmのゴムでライニングされ、寸法はタンク直径1.700mm・長さ6,000mmであった。タンク受台は緩傾斜のものが両端寄りに配置されていたが、これは当時の同社製2軸車のプラクティスである。
 台枠は長さ6.900mm・軸距3,900mmで、富士重製としては標準的な値であった。ブレーキは片側+空気、走り装置は2段リンクであった。

 所有者は大阪曹達KK・常備駅は小倉であった。昭和41年頃に常備駅は安治川口に移った。昭和55年10月に廃車となった。


●同一専用種別 タム25000形25021 昭和25年新潟製、北海道曹達KK所有。


タム5000形6256の写真

【写真187】 タム5000形6256 昭和50年3月9日 安治川口駅にて P:吉岡心平


【第187週】040328作成R4、050422R4A、070714R4A2、090614R4BY、130102R4C。