吉岡心平のマーク

タム5100形5100

私有貨車

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タム5000形
タム5200形

 番号
[ロット表]


タム5101

 ページ
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特別編508
特別編510

積荷
●構造

入口


 タム5100形は既出だが、豊永さんのアルバムに驚愕の写真があったので紹介しよう。

 タム5100形は15トン積塩酸専用車で、昭和24年に6両製作された。タム3200形と同様、戦災復旧車を区別した形式と思えるが、タム5000形にも同種の車両があり不明確である。

 タム5100は昭和24年2月呉羽化学錦工場製で、00〜02の3両ロットである。物資の乏しかった戦後混乱期に、化学会社がタンク車を自社供給した特異な例であった。なお心臓部たるタンク体は、日東工機が製作を担当した。

 閑話休題、小生が目にした昭和40年代後半は

富士重での更新後で、タンク体は同社で新製したものに交換されていたため、纏まりの良いスタイルだったが、唯一奇妙に思えたのが内側に寄ったタンク受台であった。
 この「内寄り受台の秘密」を解く鍵が昭和38年撮影の豊永写真にあった。なんと更新前のタンク体は写真1の通り、異様に太く短かったのだ!
 また2軸車特有の8分割受台には通常見られる折曲部が本車に無い点も不思議のひとつだったが、これは改造時に従来の受台〜台枠間の取付部寸法と合わせたように思える。

 所有者は呉羽化学工業KK・常備駅は勿来であった。写真2はタンク更新後の姿である。昭和60年12月に廃車となった。


タム5100形5100の写真

【写真1509の1】 タム5100形5100 昭和38年8月20日 平井駅にて P:豊永泰太郎

【豊永さんの貴重な写真を提供して頂きました】

タム5100形5100の写真

【写真1509の2】 タム5100形5100 昭和55年1月1日 越中島駅にて P:吉岡心平


【特別編509】040727作成R4、050411R4A、070702R4A2、081207R4BY、131009R4C。