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タキ9800形39846 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
タンク車の歴史は設計標準化の歴史でもあった。それが顕著になるのは35系標準タンク車以降だが、その一代前の99系には、まだメーカーによる差異を楽しむ余裕が残されていた。 タキ39846は、昭和39年12月川崎で39846〜48の3両ロットのトップとして製作された。 このロットが変わっていた点は、所有者が商社の日商であったことである。一方、外観・構造は本形式としてはごく普通のものであった。 |
なお川崎製の通例として、運転関係標記板は手前に張り出しており、吐出管のステーは一枚の板から構成されていた。 落成時の所有者は日商KK・常備駅は千鳥町であったが、昭和44年1月、合併により社名は日商岩井KKとなった。昭和55年3月、所有者は日本石油販売KKとなったが常備駅は千鳥町のままであった。一体何を運んでいたのだろう? 昭和61年11月に日本石油輸送KK・名古屋南港駅常備となり、平成8年4月に廃車となった。 |
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■主要諸元 製造年 昭和39年12月 製造所 川崎 設計比重 0.85 タンク容積 41.2m3 ●上廻り タンク形態 異径胴(F5s)形ドーム付 |
タンク材質 普通鋼 タンク板厚 胴板9mm・鏡板12mm タンク両端直径 2,050mm タンク中央直径 2,500mm タンク長さ 10,516mm 付帯設備 蒸気加熱管 ●荷役方式 荷役方式 上入れ下出し式 |
●下廻り 台枠形式 フレームレス式 長さ 11,220mm BC間距離 7,920mm 留置ブレーキ 手 空気ブレーキ KD254形 台車 TR41C形 |
【写真161】 タキ9800形39846 昭和51年8月22日 塩浜操駅にて P:吉岡心平
この写真は吉岡写真CD−ROM第30巻に「P01769」として収録されています。