吉岡心平のマーク

タキ2600形32691

私有貨車

 形式
索引

タキ2550形
タキ2700形

 番号
[ロット表]

タキ32686
タキ42607

 ページ
索引

第159週
第161週

積荷
●構造

入口


 カセイソーダ輸送用のタンク車は「裸+鉄肌タンク」→「保温付+鉄肌タンク」→「保温付+内面ゴムライニングタンク」の順で進化して来た。今回取上げるのは、その道筋を自ら忠実に辿った車両である。

 タキ32691は、そもそもタキ1400形1457として昭和28年4月新潟で誕生した。カセイソーダタキとしては初期の作品で、設計比重は1.4と中程度・タンク容積は21.7m3、そしてタンク材質は普通鋼、寸法は直径1,900mm・長さは7,900mmであった。ちなみに特別編第2回で紹介したタキ1411とは同一メーカー製だが、タンク直径は10mmプラス、長さは反対に50mmマイナス、そして台枠は同一寸法であった。

 その後、同車は昭和31年9月日車支店でタキ2800形2902に改造された。改造点はタンク周囲

への保温材・キセの追加で、タンク体と下回りはそのまま流用されている。
 タキ2902に、昭和42年富士重でゴムライニングを追加して出来たのが、ここに紹介するタキ32691である。写真のように保温キセはカマボコ形だが、これはこの改造で更新されたものだ。良く見るタンク受台が嵩上げされているが、このような改造例は珍しく、恐らくタキ2800形になる際に改造されたものと思われる。
 台枠は平形で、長さ9,800mm・BC間距離5,800mmであった。台車は落成時のTR41Aから、第一次台車改造でTR41Dに改造された。

 3回の改造・改番にも拘らず、一貫して所有者は呉羽化学工業KK・常備駅は勿来であった。写真は越中島の化成品センターに憩う姿をスナップしたものである。タキ32690と共に、昭和63年4月廃車となった。


タキ2600形32691の写真

【写真160の1】 タキ2600形32691 昭和49年1月14日 越中島駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第29巻に「P01694」として収録されています。

タキ1400形1455の写真

【写真160の2】 タキ1400形1455 P:吉岡心平所蔵

タキ32691の種車となったタキ1457と同一ロットの車両。温水加熱管を持つ。


【第160週】030921作成、040708R4、050412R4A、070924R4A2、090614R4BY、101101R4B。