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タム3700形3768 |
私有貨車 |
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番号 |
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●積荷 |
■入口 |
タム3700形としては3746を第45週で紹介したが、今回は一寸変わったクルマを取り上げる。 タム3700形は昭和26〜38年に74両作られた15トン積メタノール専用車。その大半はメタノールメーカー自身が所有していたが、少数だが日石輸送の所有車もあった。誕生の経緯は、先輩格のタキ5200形5221を参照して欲しい。 タム3768は66〜68からなる3両ロットの一員として、日石輸送が昭和35年12月若松車両で製作した。一年前に日車支店で作ったタム3762〜64の増備であった。 |
このロットの特徴は、タム500形ガソリン専用車と同一寸法で製作されている点にある。化学メーカーと異なり、石油系の輸送会社が製作したアルコール・メタノール専用車には、将来の転用を考えてこのような設計を採用する例が多い。 また日石輸送と若松車両の取り合わせも珍しいが、何か曰くがあったのだろうか? 所有者は日本石油輸送KK・常備駅は秋田港であった。駅名は昭和46年8月に中島埠頭駅と変わったが、晩年は写真のように亜硫酸パルプ廃液の仮専用として使用されていた。昭和58年6月に廃車となった。 |
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【写真158】 タム3700形3768 昭和51年8月2日 新屋駅にて P:吉岡心平