吉岡心平のマーク

タキ5000形5040

私有貨車

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タキ4950形
タキ5050形

 番号
ロット表

タキ5038
タキ5047

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第158週
第160週

積荷
●構造

入口


 塩酸のタンク車は、タンク体を更新した車両が多く、更新の前後で外観が一変した車両も見られる。今回はそういった例を紹介する。

 タキ5000形は昭和30〜46年に62両が作られた30トン積塩酸専用車。タム5000形15トン車の拡大ボギー車版である。

 タキ5040と41は2両一緒に昭和43年3月汽車東京で製作された。
 タンク体は普通鋼製で、内面はゴムライニングされ、直径は1,950mm・長さ8,920mmであった。タキ5040はトラブルが絶えなかったようで、昭和45年にはタンク体改造を受けたが、江津事故後の塩酸タンク車状態調査により不適格とされ、昭和50年9月川崎でタンク体を新製した。更

新例としては早期だったため、タンク寸法は種車時代を踏襲し、空容積は拡大されていない。一方、外観面では当時の川崎製の象徴である「マジンガーZ」スタイルのプロテクターが目を引く。タンク受台は押え金方式のものに変更された。
 台枠は平形で、長さは9,650mm・BC間距離は6350mmであった。タンク改造後もそのまま使用されたが、タンク受台の押え金取付部は拡幅され、端部には手摺が追加された。台車はTR41CからTR41Dに改造されている。

 所有者は三谷産業KK・常備駅は東金沢であった。常備駅は昭和48年5月に松任と変わった。平成元年11月には日産化学工業KK所有・速星駅常備となり、リン酸輸送などに活躍していた。平成14年末時点では健在のようである。


タキ5000形5040の写真

【写真159の1】 タキ5000形5040 昭和51年8月7日 渋川駅にて P:吉岡心平

タキ5000形5040の写真

【写真159の2】 タキ5000形5041 昭和51年3月4日 西名古屋港駅にて P:吉岡心平

同一ロットの車両で、タキ5040がタンク体を更新する前の姿を留める。


【第159週】030914作成、040123リンク追加+R4、040123R4A、070902R4A2、090614R4BY、100525R4B。