吉岡心平のマーク

タキ7900形7930

私有貨車

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タキ7850形
タキ7950形

 番号
ロット表

タキ7923
タキ7934

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第155週
第157週

積荷
●構造

入口


 タキ7900形は25トン積ラテックス専用車で、新車と改造車に二分される。前者は昭和35〜36年製の17両で、我国初のラテックスタンク車であった。後者は輸送単位増大によるタンク車の大型化で、次第に余剰となったタサ1700形ガソリン専用車を、化成品用に転用改造したもののひとつで、昭和42〜44年に日車支店で43両が誕生した。

 タキ7930は昭和43年7月にタサ2981から改造された。
 設計比重は0.96と1に近く、タンク容積は26m3である。タンク体は普通鋼製で、直径1,870mm・長さ9,760mmと、種車のものを約75cm切り詰めた。タンク内面は純度保持のため、フェノー

ルエポキシ塗料を全面に焼付けてある。またラテックスは低温で変質するため、タンク周囲には厚さ75mmのグラスウール断熱材と薄鋼板製のキセを追加した。
 台枠以下は種車のものをそのまま転用し、台枠は平形で、長さ11,200mm・BC間距離7,900mmであった。台車もTR41Cのままである。

 所有者は日本石油輸送KK・常備駅は沼垂であった。ラテックス専用車のくせに沼垂駅常備なのは、これら転用改造車は基本的に種車時代の常備駅を継承したためである。本車とタキ7929は、本形式中で廃車が最も早く、昭和58年6月に姿を消している。


タキ7900形7930の写真

【写真156】 タキ7900形7930 昭和51年8月2日 秋田港駅にて P:吉岡心平


【第156週】030824作成、040128R4、040908リンク追加、050414R4A、071010R4A2、110209R4B、130827R4C。