吉岡心平のマーク

タキ7500形7515

私有貨車

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タキ7450形
タキ7600形

 番号
解説

タキ7513
タキ7517

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第124週
第126週

積荷
●構造

入口


 強度の弱いアルミタンクを用いたタンク車は、濃硝酸や酢酸を始めとして数々あるが、構造に工夫を凝らした車両が多く、メーカーの腕の見せ所となっていた。

 タキ7515は14と共に昭和37年12月川崎で製作された。川崎製のアルミタンク車としては台枠までオールアルミとしたアルミナ専用車が有名だが、30トン積濃硝酸専用車であるタキ7500形は数が少なく、この他にタキ7516,24の合計3ロット4両を数えるだけであった。
 設計比重は1.47・タンク容積は20.5mと、本形式では標準的な値である。

 タンク体は積荷による腐食防止のため高純度アルミニウム製で、板厚は胴板15mm・鏡板18mm、直径は1,850mm・長さは7,930mmと三菱製より僅かに細くて長い。川崎製の特徴はタンク受台にあり、他社製に比べると小型のものが左右合わせて8個配置されていた。
 台枠は平形で、長さは8,500mmであった。台車は落成時のTR41Cから、第一次改造でTR41Dとなっている。

 所有者は宇部興産KK・常備駅は宇部港であった。昭和49年8月に28トンに減トンされ、平成10年11月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和37年12月
製造所   川崎
設計比重 1.47
タンク容積 20.5m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 純アルミニウム
タンク板厚 胴板15・鏡板18mm
タンク直径 1,850mm
タンク長さ 7,930mm

●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      8,500mm
BC間距離  5,200mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C→TR41D形

タキ7500形7515の写真

【写真125】 タキ7500形7515 昭和51年5月2日 越中島駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第22巻に「P01269」として収録されています。


【第125週】030119作成、040129R4、050412R4A、080911R4BY、100523R4B、100718諸元追加、140203R4C。