吉岡心平のマーク

タム4000形4072

私有貨車

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タム3900形
タム4500形

 番号
[ロット表]

タム4069
タム4079

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第125週
第127週

積荷
●構造

入口


 なーんだ、またタム4000形かぁ・・ と言わず、何卒お付き合いを願いたい。
 大抵の車両メーカーはタンク車の製造しているものだ。東急・近畿、そして帝国のように電車や気動車で著名なメーカーも、タンク車を少数ながら製作している。それではナニワ工機はどうだったのか、と言うのが今回の主題である。
 小生の知る限り、ナニワ工機製の私有タンク車は、タム4000形の4065,66と4071,72の2ロット4両であった。

 タム4072は71と共に昭和27年1月ナニワ工機で製作された。同社製タンク車の最終作品である。全体の設計は、外観と寸法から本形式の新潟製を下敷にしたものと思われる。

 タンク体は普通鋼製で、直径1,800mm・長さ7.300mmと細くて長く、加熱管などは装備していない。タンク踏板廻りは一風変わった作りとなっている。上に折り返しのあるタンク受台は、当時の新潟製タムに酷似しているようだ。
 台枠は平形で、長さ8,000mm・軸距は4.100mmと大型であった。走り装置は1段リンクを装備して落成したが、ヨンサントウで二段リンクに改造された。

 所有者はゼネラル物産KK・常備駅は浜安善であった。昭和42年3月に社名はゼネラル石油KKに変わり、昭和44年10月に岡山港に異動したが、写真のように関東でもその姿を見ることが出来た。昭和52年7月に廃車となった。


タム4000形4072の写真

【写真126】 タム4000形4072 昭和51年7月18日 塩浜操駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第22巻に「P01310」として収録されています。


【第126週】030126作成、040228R4、050409R4A、070610R4A2、090603R4BY、130210R4C。