吉岡心平のマーク

タキ10150形10160

私有貨車

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タキ10100形
タキ10200形

 番号
解説

タキ10158
タキ10164

 ページ
索引

第102週
第104週

積荷
●構造

入口


 タキ10160は昭和43年12月川崎製で、10160〜10162からなる3両ロットのトップであった。

 充填定数は1.22、タンク容積は36.8mで、タンク体は高張力鋼(HT)製だが最高充填圧力が7.2Kg/cmと低いため、板厚は胴板11mm・鏡板12mmと薄い。タンク直径は1,960mmと、タキ5800形の1,890mmより太くなった。ちなみにこの値は、タキ4100・18600形液化アンモニア専用車と同一である。

 落成時の所有者は三井化学工業KK、常備駅は笠寺であった。昭和45年8月に日本石油輸送KK・東高島駅常備となり、落成後15年となる昭和58年9月に廃車となった。
 ところが本車には後日談があり、その後台湾でP30VT形の401号車として再起したのである。我国の高圧ガスタンク車は、容器検査コストが高くなる15年目に廃車となることが多いが、海外では、車令の若い日本製の中古車は、それなりの需要はあったようだ。


■主要諸元
製造年   昭和43年12月
製造所   川崎
ガス定数  1.22
タンク容積 36.8m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形
タンク材質 高張力鋼(HTP55W)
タンク板厚 胴板11・鏡板12mm
タンク直径 1,960mm
タンク長さ 12,570mm
熱絶縁   グラスウール厚さ75mm
●荷役方式
荷役方式 マンホール弁式
●下廻り
台枠形式   平形
台枠長さ   12,950mm
BC間距離  9,650mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KE305形
台車      TR41C形

タキ10150形10160の写真

【写真103の1】 タキ10150形10160 昭和49年4月20日 村田駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第3巻に「P00172」として収録されています。

タキ10150形10160の写真

【写真103の2】 タキ10150形10160 昭和58年4月24日 山下埠頭駅にて P:吉岡心平

山下埠頭で、台湾への輸出を待っているところをキャッチした写真。

タキ10150形10160の写真

【写真103の3】 P30VT形402 平成11年5月23日 竹南駅にて P:渡辺一策

【渡辺さんから貴重な写真を提供して頂きました】

台湾ではTR41台車や両側ブレーキは珍しく、日本製の象徴である。


【第103週】020818作成、020825誤記訂正、020910リンク追加、030131リンク変更、040128R4、041121リンク
追加、050223R4A、050624リンク追加、070621R4A2、081015R4BY、100406本文修正+諸元追加+R4B。