吉岡心平のマーク

タキ6050形6052

私有貨車

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タキ6000二代形
タキ6100形

 番号
ロット表

タキ6051
タキ6057

 ページ
索引

第101週
第103週

●積荷
●構造

入口


 タキ6050形は昭和39〜55年に6050〜6057の8両が近車・汽車・川崎で製作された35トン積液体硫酸アルミニウム専用車である。

 タキ6052と6053は昭和42〜43年に近畿車両で製作された。本形式のうち最初の4両は近車製で、同社と化成品タンク車の組合せは、意外との印象を受けるが、同社は味タムを24両製作しており、これを通じてゴムライニングタンク車の製作に習熟していたようだ。
 設計比重は1.3で、塩酸(1.2)と希硫酸(1.4)との中間である。タンク体は普通鋼製で、内面は厚さ4mmのゴムライニングが施されていた。

 近車らしさは丸味を帯びたドーム頂部や、頑丈な一枚板のタンク踏板とタンク体への支持方法などに発揮されている。
 ブレーキ装置は時節柄、前作の空気+手から積空+片側に変わったが、台枠長さは手ブレーキ時代と同等のため、デッキ部の長さが長い。

 落成時の所有者は水沢化学工業KK、常備駅は中条であった。小生が知っているのは、「硫酸第二鉄」に臨時専用種別変更され、古くは川口駅、同駅の貨物営業廃止後は越谷貨物駅に運用されていた姿である。比較的最近まで運用されていたが、平成10年2月に廃車となった。


●同一専用種別 タキ15900形15902 後継形式で、本形式よりやや軽量。


■主要諸元
製造年   昭和42年10月
製造所   近畿車両
設計比重 1.3
タンク容積 27.0m3
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
●上廻り
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板8mm・鏡板12mm
タンク内面 ゴムライニング
タンク直径 1,950mm
タンク長さ 9,450mm
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式S字管付
●下廻り
台枠形式   平形
台枠長さ   10,400mm
留置ブレーキ 片側
空気ブレーキ KSD203−254形積空
台車      TR41C形

タキ6050形6052の写真

【写真102の1】 タキ6050形6052 昭和49年5月6日 川口駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第4巻に「P00216」として収録されています。


【写真102の2】 タキ6050形6053 昭和63年3月27日 熊谷貨物ターミナル駅にて P:吉岡心平


【第102週】020811作成、040128R4、050123ロット表追加、050221R4A、060823ロット表R2、070731ロット表
R3+R4A2、100406本文修正+諸元追加+R4B。