吉岡心平のマーク

タム7800形7800

私有貨車

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タム7700形
タム7900形

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ロット表


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第15週
第17週

●積荷
●構造

入口


 ボギーの「タム」と言えば、塩素やLPガスなどの高圧ガスタンク車を思い浮かべるが、少数の例外があった。タム7800形もそのひとつで、比重の大きな濃硫酸タンク車を、軽比重の有機化成品(塩化ビニル樹脂の可塑剤)に転用したため、図らずも「タム」の一員となったものである。

 タム7800形は16トン積フタル酸ジオクチル専用車で、昭和36年7〜9月に3両がタキ300形から改造された。

 タム7800は昭和31三菱製のタキ4343が種車だが、改造所は不詳である。改造に際しては種車時代の上出し荷役方式をそのまま踏襲したた

め殆ど改造個所はなく、液出用のS字管が追加された程度と軽微であった。この液出管一本で化成品タンク車に見えるから不思議である。
 台枠以下も種車のままで、台車はTR41Cから、第一次台車改造でTR41Dに改造されている。

 落成時の所有者は新日本窒素肥料KK・常備駅は水俣で、社名は昭和40年1月にチッソKKに変更された。運用区間は村田−水俣間だったようである。同時に改造された2軸車のタ3000形(二代目・タム400形改造)が昭和49年に廃車されたのに対し、ボギー車だったこともあり、タム7802は昭和54年2月、タム7800と01は昭和59年10月廃車と、10年近く長生きした。


●同一専用種別 タ3000二代形3007 昭和36年9月改造で、タム400形1534の改造車。

           タキ5950形5950  昭和39年4月富士重製で、35トン積の新製車。

●関連形式   タム3850形3851形 昭和35年10月改造の酢酸エチル専用車、タキ300形4372の改造。


【第16週】001217作成、020824本文修正、021005リンク追加、040111R4、050414R4A、070711ロット表R3
追加+R4A2。


タム7800形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
7800〜7802 S3607〜3609 不明▲ タキ300形 4343,4369,4370 新日本窒素肥料KK

タム7800形7800の写真

【写真16】 タム7800形7800 昭和49年4月20日 村田駅にて P:吉岡心平