吉岡心平のマーク

タム4000形4054

私有貨車

 形式
索引

タム3900形
タム4500形

 番号
[ロット表]

タム4038
タム4057

 ページ
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第78週
第80週

積荷
●構造

入口


 タム4000形はもともと15トン積重油専用車として、昭和12年汽車で6両製作された形式である。 ところが戦後は、石油類専用車の代表形式として選ばれたため、昭和24年以降続々と増備され、昭和36年には、戦前製を含め90両を数えるまでとなった。

 タム4054は4055と共に昭和25年4月飯野で製作された。タムと聞くと「小口向の輸送用」と思いがちだが、本車同様にゼネラル物産が飯野に作らせたタキ2100形のトップは、昭和26年末にならないと登場しないのだから、当時は「タムこそ主力」の時代だったのである。

 外観・構造は飯野製の2軸タンク車として標準的なもので、両端に寄った小型のタンク受台等、飯野らしさが横溢している。2軸タンク車の標準車としては、タム500形の日車支店製が想起されるが、これは数が多かったものの、一枚物のタンク踏板などは本来、変形としてもおかしくない構造だった事を考慮すれば、本車のスタイルには、タンク車の王道を行くが如き風格があった。

 所有者はゼネラル物産KK・常備駅は桜島であった。昭和42年3月、ゼネラル石油KKに変更変更後、昭和48年12月には浮島町駅常備となった。昭和52年7年に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和25年4月
製造所   飯野
設計比重  0.83
タンク容積 18.0m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板8mm・鏡板10mm
タンク直径 1,890mm
タンク長さ 6,700mm

●荷役方式
荷役方式 上入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      7,050mm
軸距      3,900mm
留置ブレーキ 片側
空気ブレーキ KD180形
走り装置   リンク式→二段リンク式

タム4000形4057の写真

【写真79】 タム4000形4054 昭和50年7月20日 塩浜操駅にて P:吉岡心平


【第79週】020303作成、020311リンク追加、021213リンク変更、040302R4、050409R4A、070610R4A2、080630R4BY、100213R4B+諸元追加。