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タム4000形4054 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
タム4000形はもともと15トン積重油専用車として、昭和12年汽車で6両製作された形式である。 ところが戦後は、石油類専用車の代表形式として選ばれたため、昭和24年以降続々と増備され、昭和36年には、戦前製を含め90両を数えるまでとなった。 タム4054は4055と共に昭和25年4月飯野で製作された。タムと聞くと「小口向の輸送用」と思いがちだが、本車同様にゼネラル物産が飯野に作らせたタキ2100形のトップは、昭和26年末にならないと登場しないのだから、当時は「タムこそ主力」の時代だったのである。 |
外観・構造は飯野製の2軸タンク車として標準的なもので、両端に寄った小型のタンク受台等、飯野らしさが横溢している。2軸タンク車の標準車としては、タム500形の日車支店製が想起されるが、これは数が多かったものの、一枚物のタンク踏板などは本来、変形としてもおかしくない構造だった事を考慮すれば、本車のスタイルには、タンク車の王道を行くが如き風格があった。 所有者はゼネラル物産KK・常備駅は桜島であった。昭和42年3月、ゼネラル石油KKに変更変更後、昭和48年12月には浮島町駅常備となった。昭和52年7年に廃車となった。 |
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■主要諸元 製造年 昭和25年4月 製造所 飯野 設計比重 0.83 タンク容積 18.0m3 ●上廻り タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付 |
タンク材質 普通鋼 タンク板厚 胴板8mm・鏡板10mm タンク直径 1,890mm タンク長さ 6,700mm ●荷役方式 荷役方式 上入れ下出し式 |
●下廻り 台枠形式 平形 長さ 7,050mm 軸距 3,900mm 留置ブレーキ 片側 空気ブレーキ KD180形 走り装置 リンク式→二段リンク式 |
【写真79】 タム4000形4054 昭和50年7月20日 塩浜操駅にて P:吉岡心平