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タキ4200形4207 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
私有貨車の形式別両数の時間的推移は、世の中の製品と同様にロジスティック曲線を描くようだ。このことから、単位時間当りの増分の少ない「形式の最初と最後辺りのロット」には、変わった車両が集中する事は、容易に理解されるだろう。 35トン積カセイソーダ液専用車であるタキ4200形もその例に漏ず、昭和31年にトップが登場してから、昭和35年にブレークするまでの4年間は、僅か12両しか製作されていないのである。 タキ4207はタキ4205〜07の一員として、昭和32年6月に汽車東京で製作された。ユーザーの日本曹達は当時30トン積のタキ2600形を量 |
産しており、本格的に35トン車に移行するのは昭和42年からである。この点から見ると、この時期に35トン車を少数製作したのは、特定用途向けか、他の積荷の臨専用ではなかったかと思えるのだ。 外観・構造は写真の通りバランスの取れたもので、カセイソーダ液専用車の標準と言っても過言ではない。台車は写真ではTR41Cだが、その後第二次台車改造でTR41DSに改造されている。 所有者は日本曹達KK・常備駅は二本木であった。その後、常備駅は昭和55年10月に甲子に異動し、平成元年10月に廃車となった。 |
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【写真72】 タキ4200形4207 昭和49年9月25日 二本木駅にて P:吉岡心平
この写真は吉岡写真CD−ROM第12巻に「P00676」として収録されています。