吉岡心平のマーク

タキ8000形8017

私有貨車

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タキ7950形
タキ8050形

 番号
解説

タキ8015
タキ8019

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第68週
第70週

積荷
●構造

入口


 正月が近づくと思い出すのは、初詣を兼ねた越中島での初撮りである。さっぱりとした背景と低い光線が醸し出す情景は、「形式写真の名撮影地」という地位を、冬の越中島に与えたものだった。

 タキ8000形は30トン積ホルマリン専用車で、昭和35〜44年にかけて28両が製作・改造された。同形式はタンク材質の相違やキセの有無など、荷主によって車両構造が大きく異なることから、貨車ファンの中には最も面白い形式に挙げる人もいる位である。今ではステンレス鋼を使えば万事解決なのだが、当時はステンレスが高価であったため、安価な純アルミ製タンク体が賞用された事も原因の一つだ。

 タキ8017は16と共に昭和39年7月に日立で製作された。ホルマリンタンク車にステンレス鋼が使用され始めた時期の作品である。タンク直径がタキ3000形と同一のため、模型ファンの転用改造候補として貴重な存在であった。

 所有者は住友化学工業KK・常備駅は桜島であったが、元々日本石油輸送KKの持ち車だったようで、昭和47年9月に日石輸送に復帰した。当時の常備駅は東高島だっだが、平成元年3月に名古屋南港に変更された。晩年はコンクリート混和剤などを輸送していたようである。名古屋南港のコンテナ基地化に伴い平成9年3月に郡山に異動し、平成10年6月に廃車となった。


タキ8000形8017の写真

【写真69】 タキ8000形8017 昭和50年1月3日 越中島駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第12巻に「P00691」として収録されています。


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