吉岡心平のマーク

タキ6500形6501

私有貨車

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タキ6450形
タキ6550形

 番号
ロット表


タキ6504

 ページ
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第62週
第64週

●積荷
●構造

入口


 特有の香気で知られるアセトンだが、タンク車は僅かに1形式10両があるのみだ。これは設計比重が0.79と、ガソリン(0.73)とアルコール(0.8)の中間に位置するため、これらのタンク車を臨時専用種別変更することで輸送出来ることによる。実際には古くはタキ3000形、最近ではタキ35000形やタキ7250形などがアセトン輸送に使用されているようだ。

 タキ6500形はわが国唯一のアセトン専用車で荷重は30トン、昭和32〜40年に10両が製作された。もっとも最後の2両はタキ6900形30トン積アクリルニトリル専用車からの改造車である。

 タキ6500と01は昭和32年10月川崎で製作された。外観・構造は標準的な30系タンク車で、変わった点は見られない。タンク内面は積荷の純度保持のため錫メタリコン処理が施されている。メタリコンとは、溶融した金属をスプレーして防食皮膜を形成する方法で、溶射とも呼ばれている。

 落成時の所有者は第一物産KK・常備駅は桜島であったが、所有者は昭和34年3月の社名変更で三井物産KKとなった。常備駅は石油化学の発展と伴い、昭和45年11月に大竹、昭和62年に前川に異動した。三井石油化学のアセトン輸送に充当されていたが、平成3年8月に廃車となった。


●関連形式 タキ3000形13349 並行製作されたガソリン専用車。外観は酷似していた。

ガソリン・石油類専用車のガイド(タキ編)


タキ6500形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
6500,6501 S3210 川崎   第一物産KK
6502,6503 S3405 東急   三井物産KK
6504 S3510 富士重   三井物産KK
6505 S3711 富士重   三井物産KK
6506 S3806 富士重   三井物産KK
6507 S3811 日車支店   日本瓦斯化学工業KK
6508,6509 S4007〜4010 三菱▲ タキ6900 6906,6907 KK化成水島

タキ6500形6501の写真

【写真63】 タキ6500形6501 昭和49年6月 村田駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第11巻に「P00609」として収録されています。


【第63週】011111作成、020115リンク追加、020527本文修正、020725リンク追加、040123R4、050227R4A、

051221ロット表追加、060805ロット表R2、070708R4A2、070801ロット表R3、090310R4BY、120728R4C。