吉岡心平のマーク

タキ6550形6557

私有貨車

 形式
索引

タキ6500形
タキ6600形

 番号
ロット表


タキ6562

 ページ
索引

特別編23
特別編25

積荷
●構造

入口


 今回のリクエストは、変わったカタチのタンク体で有名なタキ6550形である。
 そもそも粉体積載用タンク車とカバードホッパ車の間には、明確な相違がない。密閉容器に入れて輸送する点に着目すればタンク車だし、車体下部が漏斗状になっていればホッパ車に分類することが出来る。

 13両あったタキ6550形は塩化ビニルパウダー輸送用の粉体専用車で、タキ6557は昭和42年4月に富士重で製作された。
 貝殻断面の車体は他に類のないものだが、よく見ればホキ5700形セメントホッパ車の上半身を丸くしたスタイルと言って良い。ホキ5700形がホッパ車なのに、なぜ本形式がタンク車なのかは

永遠の謎だが、どうも車体の丸みに影響されているようだ。
 なお昭和42年製のグループ(タキ6550〜57)は、車端部のデッキ長さに余裕が無かったため、手ブレーキハンドルが傘歯車とギヤボックスを用いた縦型となっていたが、それ以降の車両はタンク体を短縮して、通常の水平ハンドルを用いるように変更された。

 所有者は日本ゼオンKK・常備駅は能町で、川越線は日進駅にあったストックポイントへ運用されていたため、当時は上越線の貨物列車の常連であった。昭和55年4月に東水島に転属となったが、晩年は留置となることが多く、昭和62年4月に廃車となった。


【特別編24】010215作成、010220写真24の2追加、010623リンク追加、020305リンク追加、030131リンク変更、

040207R4、050503R4A、050523ロット表追加、071230ロット表R3+R4A2、090427R4BY。


タキ6550形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
6550〜6557 S4203〜4204 富士重 キ5600形 日本ゼオンKK
6558〜6560 S4305▲ 富士重 ホキ5600形 5629〜5631 日本ゼオンKK
6561,6562 S4508▲ 富士重 ホキ6000形 6021,6029 日本ゼオンKK

タキ6550形6557の写真

【写真1024の1】 タキ6550形6557 昭和60年12月28日 倉敷貨物ターミナル駅にて P:吉岡心平

タキ6550形6557と6559の細部写真

【写真1024の2】 ハンドル形状の比較 昭和60年12月28日 倉敷貨物ターミナル駅にて P:吉岡心平

左はタキ6559で水平ハンドル、右はタキ6557で垂直ハンドル