タキ2100形2144 |
私有貨車 |
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●積荷 |
■入口 |
今週は後天的改造の中でも、断熱材を追加した改造車の例を挙げよう。 タキ2144は2140〜47の一員として、昭和28年6月飯野で製作された。落成時は何の変哲もない30トン積石油類タンク車であったが、後に2144〜46の3両は重質油輸送用としてタンク周囲に保温材を追加する改造を受け、外観が一変した。 昭和35年11月日車本店で実施された改造では、タンク体は元のままで周囲に保温用の断熱材と薄鋼板製のキセを追加した。タンク受台は改造前のものを使用したため、キセと台枠間の間隔を |
確保すべく、写真で判るように受台と台枠間にスペーサを挿入している。ドーム周囲にも保温材を追加したため、ドームは太くなり上端も丸みを帯びた。同時にタンク踏板も一枚物が新製された。 所有者は三菱石油KK、落成時の常備駅は扇町であった。昭和35年12月に本輪西に移動後、手宮・西港などを転々とし、昭和60年1月に廃車となっている。 |
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●同一所有者 タキ2100形2199 三菱石油KKの次ロット、S2906飯野製。 |
【写真54】 タキ2100形2144 昭和49年3月30日 塩浜操駅にて P:吉岡心平