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タキ5050形5068 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
タキ5050形は、最近のタンク車ではいちばんバラエティに富んだ形式だ。その理由は積荷が比較的低比重のため、35トン積を実現するには自重軽減が必要であり、その手段として取った施策がメーカーにより異なっていたためである。 タキ5068は昭和45年7月に富士重でタキ5600形5609から改造された。種車は昭和35年12月に造機車両で製作された30トン積シクロヘキサノン専用車で、ナイロン原料を輸送していたが製法転換により余剰化したようだ。 |
改造では内面ゴムライニングされたタンク体とタンク受台を新製し、台枠以下は種車のものをそのまま再利用している。写真で判るように中古の台枠はタンク体に比べて大型で、このため新製したタンク体は材質にHT材(高張力鋼)を用いて軽量化したが、このような例は高圧ガス専用車と11系タンク車以外では稀であった。 所有者は関東電化工業KK・常備駅は渋川で、同様に改造された4両の中では最も長命だったが、平成6年7月に廃車となっている。 |
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●関連形式 タキ5600形5602 種車となった形式の例。 【第26週】010225作成、020505リンク追加、020626リンク追加、020721リンク追加、020911リンク変更、040601 |
【写真26】 タキ5050形5068 昭和49年4月17日 渋川駅にて P:吉岡心平