タキ5600形5602 |
私有貨車 |
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●積荷 |
■入口 |
今回のリクエストでは、関東電化のタキ5600と改造車のファミリーを取上げる。 タキ5600形は30トン積シクロヘキサノン専用車で、昭和32年から38年に14両製作された。このうち関東電化の所有車は5600〜04、09〜13の10両で、タキ5603は富士重、他は造機製であった。積荷は特異臭ある油状液体で、斯く言う小生も学生時代、糖類の水酸基をシクロヘキシリデン化するのに愛用したものである。これが手に付くと臭いんだよね・・・ 実際の積荷は「宇部アノン」と通称されるシクロヘキサノンとシクロヘキサノールの混合物で、設計比重は0.95・タンク容積は32.3m |
積荷の「宇部アノン」は、宇部興産向のカプロラクタム原料として、昭和32年以降大量に販売されたが、その後同社はシクロヘキサノンの自社生産を開始したため、昭和40年5月を最後に販売は終息した。 こうして唯一生き残ったタキ5602をここに紹介するが、所有者は関東電化工業KK・常備駅は渋川で、上記したように仕事が無くなってからは、渋川のヌシ的存在であった。昭和61年11月、改造車ファミリーと一緒に廃車となった。 |
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●関連形式 タキ5550形5551(特別編61) 25トン積シクロヘキサン専用車で、タキ5601の改造車。 タキ5650形5651(特別編60) 28トン積シクロヘキシルアミン専用車で、タキ5611の改造車。 タキ5050形5068(第26週) 35トン積塩酸専用車で、タキ5604の改造車。 【特別編59】010525作成、020202本文修正+リンク追加、020721本文修正+リンク追加、021209本文修正、031219R4、050426R4A、060821ロット表R2追加、071008ロット表R3+R4A2、080530R4BY。 |
ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 落成時の所有者 |
1 | 5600,5601 | S3204 | 造機 | 関東電化工業KK |
2 | 5602 | S3412 | 造機 | 関東電化工業KK |
3 | 5603 | S3505 | 富士重 | 関東電化工業KK |
4 | 5604 | S3508 | 造機 | 関東電化工業KK |
5 | 5605〜5608 | S3508〜3509 | 富士重 | 三井物産KK |
6 | 5609 | S3512 | 造機 | 関東電化工業KK |
7 | 5610,5611 | S3607 | 造機 | 関東電化工業KK |
8 | 5612,5613 | S3811〜3812 | 造機 | 関東電化工業KK |
【写真1059】 タキ5600形5602 昭和51年8月7日 渋川駅にて P:吉岡心平