タキ6850形6856 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
30トン積アセトアルデヒド専用車であるタキ6850形ついては、第23週でタキ6855を解説したが、今回は外観が異なるロットを取上げよう。 タキ6856はタキ6850形の第二ロットとして昭和42年5〜6月に三菱で製作された6856〜60のトップであった。第二ロットは荷役装置廻りが第一ロットと大幅に変更されのが特徴で、従来はタンク体上部に分散配置されていた液出入管・オーバーフロー管が、大型の四角い保冷カバーに一括して収納された。 |
写真でドームの奥に見えるのがこの保冷カバーで、液出入管とオーバーフロー管が突き出しているのが判る。個人的には好みだったこのスタイルだが、実際には使い難かったと見えて、これ以降増備されたロットは第一ロットと同じ構造に戻されてしまったのは残念であった。 所有者はダイセル化学KK・常備駅は新井であった。所有者名は昭和55年1月にダイセル化学工業KKに変更され、製法転換に伴う運用消滅により、昭和56年10月に廃車となっている。 |
|
|
■主要諸元 製造年 昭和42年5月 製造所 三菱 設計比重 0.779 タンク容積 38.5m3 ●上廻り タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付 |
タンク材質 普通鋼 タンク板厚 胴板9mm・鏡板12mm タンク直径 1,950mm タンク長さ 13,250mm 熱絶縁 厚さ50mmグラスウール ●荷役方式 荷役方式 上入れ上出し式 |
●下廻り 台枠形式 平形 長さ 14,200mm BC間距離 10,900mm 留置ブレーキ 手 空気ブレーキ KE305形空気 台車 TR41C |
【写真65】 タキ6850形6856 昭和49年6月 村田駅にて P:吉岡心平
この写真は吉岡写真CD−ROM第11巻に「P00610」として収録されています。