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タキ9250形9263 |
私有貨車 |
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形式 |
番号 |
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●積荷 |
■入口 |
小生が一番好きなタンク車の一つが、今回紹介するタキ9250形である。 タキ9263は30トン積アセトアルデヒド専用タンク車として、昭和43年3月に富士重で製作された。第23週で紹介したタキ6850形とは時期的に平行して製作されているが、タキ6850形は三菱製造・ダイセル所有なのに対し、本形式は富士重製造・電気化学所有である違いがあった。 それ以上に相違したのは、ドームレス構造のタンク体を採用し、タンク体の耐圧をタキ6850形に比べて高く取ったことにある。これは安全弁の設 |
定圧力を高くすることで、安全弁の作動マージンを広く取るのが目的だった。この観点から見ると、本形式は通常のタンク車と高圧ガスタンク車との中間的な存在を狙ったもので、タンク体上部に設置された様々な箱が、戦前製の高圧ガスタンク車の装備と酷似していることも首肯できよう。 所有者は電気化学工業KK・常備駅は青海で、所有者は昭和49年2月にダイセルKK、更に昭和55年1月にダイセル化学工業KKに異動した。このウエブサイトで取上げる車両としては珍しく、現時点で健在であることは、私有貨車ファンとしては嬉しいことである。 |
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●関連形式 タキ6850形6855 対抗形式でドーム付タンク体、昭和41年三菱製。 |
■主要諸元 製造年 昭和43年3月 製造所 富士重 設計比重 0.779 タンク容積 38.5m3 ●上廻り タンク形態 直円筒(S1)ドームレス |
タンク材質 普通鋼 タンク板厚 胴板9mm・鏡板12mm タンク直径 1,950mm タンク長さ 13,720mm 熱絶縁 グラスウール厚さ70mm ●荷役方式 荷役方式 上入れ上出し式 |
●下廻り 台枠形式 平形 長さ 14,120mm BC間距離 10,820mm 留置ブレーキ 片側 空気ブレーキ KE305形 台車 TR41C形 |
【写真36】 タキ9250形9263 昭和49年3月4日 村田駅にて P:吉岡心平