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タキ6810形6810 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
タキ6810形は33トン積クロロホルム専用車で、昭和48年2月富士重でタキ6800形30トン積塩化メチレン専用車のトップナンバーを専用種別変更した形式。一形式一両の珍車であった クロロホルムと塩化メチレンは共にメタンの塩素化物で、物性も良く似ているが、クロロホルムの方が高比重・高沸点で、また毒性も高い。このため塩化メチレンでは許容されていた下出し荷役方式はクロロホルムでは禁止事項で、これに伴う改造が改造の骨子であった。 |
形式変更した理由は荷役方式で、吐出管による下出し方式から、乾燥窒素加圧による上出し方式に変更した。このためドーム側面には窒素用のT字管、タンク内部には残液の洗浄管が各々追加された。台枠以下はジャッキ受の新型化などの細部を除き、種車時代と変わらない。 所有者は三井東圧化学KK・常備駅は笠寺であった。あくまでショートリリーフだったようで、タキ9000形の増備と入替りに昭和49年12月に廃車となった。 |
★図面 ●種車形式 タキ6800形(図面編7) 昭和48年に改造される前の形式。 |
ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 旧形式 | 旧番号 | 落成時の所有者 |
1 | 6810 | S4802 | 富士重▲ | タキ6800 | 6800 | 三井東圧化学KK |
【写真1972】 タキ6810形6810 昭和49年1月26日 三保駅にて P:吉岡心平
手前に柵があるボツ写真だが、形態がそこそこ判ると言う事で乞ご容赦。