貨車銘板研究室−020 汽車製造→(川崎重工) 昭和45年 汽車製造 宇都宮(ホキ9500形9589) |
2002/6/30 作成 |
■社名・工場の変遷
■ 昭和25年 汽車會社 東京製作所 写真111 汽車會社は,貨車近代化のため大量生産が必要となる国鉄貨車の受注に対応するため,昭和43年に岡本駅に近い場所に宇都宮製作所を設置し,貨車の生産を開始した。 私有貨車は引き続き,東京製作所で製造されたため,宇都宮工場の私有貨車生産数は少ない。今回の銘板は,そんな少数派の私有貨車の製造銘板である。 銘板の主はホキ9500形9589である。ホキ9500形は国鉄ホキ2500形の私有貨車版で,成田空港建設用採石を大量輸送するために,9500〜9696の197輌が一挙に誕生した。所有者は新東京国際空港公団で,常備駅は成田である。 新製時の計画では,空港建設終了後に,国鉄が買い上げホキ2500形に編入されることになっていたといわれている。その後,国鉄の輸送量減少と財政悪化に伴い,この話もいつつしか無くなり,平成に入ってからは,逆に国鉄車ホキ2500形がホキ9500形に編入されていることは歴史の皮肉と言えよう。 9589は昭和52年に日本石油輸送に移り,常備駅も南港となり,長期留置が続いていた。南港は昭和58年に名古屋南港に改称された。従来,実質的に日本石油輸送のヤードであった名古屋南港がコンテナ専用駅に変貌したため,平成9年に郡山へ移って,現在に至っている。
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汽車の銘板 昭和24年 汽車會社 大阪製作所 タム4000形4027 昭和34年 汽車會社 大阪 昭和4年 汽車製造會社 東京支店 秩父鉄道ホキ10形11 昭和17年 汽車會社 東京工場 タム100形118 昭和25年 汽車會社 東京製作所 昭和36年 汽車會社 東京 タキ1500形15265 昭和43年 汽車會社 宇都宮
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