吉岡心平のマーク

タム2300形12339

私有貨車

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タム2100形
タム2400形

 番号
[ロット表]

タム12326
タム12345

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第555週
第557週

積荷
●構造

入口


 タム12339は12340と一緒に昭和32年7月三菱で製作された。

 既に解説したように、タム2300形には一見同じに見えるのにブレーキがKDとKEの2種類があるが、これは液化塩素の積込方の違いが原因だ。
 ・・・と言っても判らないと思うので、簡単に解説しておこう。高圧ガスタンク車のタンク体は、本来積荷が高温になった際の圧力に耐えるよう設計するが、液化塩素の場合は常温で積込むと耐圧との差が小さく、積込速度が遅くなってしまう。そこで本来の耐圧よりタンク体を頑丈に設計し、積込時の

圧力を高くした。一方、液化塩素を冷却して積込む場合は、本来の耐圧によることが出来、ユーザーの中には、こちらを選択する会社も出てきた。このため液化塩素のタンク車は最高試験圧力が3種類に分かれることになった。
 写真の車両は最高試験圧力が25キロと中間値の車両で、ブレーキは重量車用のKE形を装備している。

 所有者は大阪曹達KK・常備駅は小倉であった。昭和37年7月に安治川口に移動し、昭和51年8月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和32年7月
製造所   三菱
ガス定数 0.8
タンク容積 12.9m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形
タンク材質 ボイラー用鋼板(SB42)
タンク板厚 胴板22mm
タンク直径 1,400mm
タンク長さ 8,590mm
熱絶縁   厚さ105mmコルク
●荷役方式
荷役方式 マンホール弁式
●下廻り
台枠形式   平形
台枠長さ   9,500mm
BC間距離  6,200mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KE305形
台車      TR41B形

タム2300形12339の写真

【写真556】 タム2300形12339 昭和50年3月9日 安治川口駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第36巻に「P02137」として収録されています。


【第556週】110424作成R4C、130819諸元追加。