吉岡心平のマーク

タキ6900形6914

私有貨車

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タキ6850形
タキ6950形

 番号
ロット表

タキ6910
タキ6916

 ページ
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第502週
第504週

●積荷
●構造

入口


 タキ6914は昭和35年6月日車支店製で、一ロット一両の孤立ロットであった。

 本形式では初の日車支店製として製作されたため、全体として試作的要素が強い。

 積荷は比重0.8の引火性液体のため、タンク車としては石油類専用車に似ているが、毒性が強いため、窒素を用いた上入れ上出し方式を採用した。
 このため液出管と窒素管を持つが、これ等の配管とバルブはドーム前後にある角型のプロテクタに収納されている。マンホール蓋は常時使用しないためボルト留めされ、その頂部には液入口があ

った。ドーム両脇にある小蓋は溢液口である。
 また写真では判らないが、窒素管はタンク内の空気を置換するためタンク内上部に前後方向に延長され、鏡板近傍に開口している。また銅合金は積荷と反応するため使用せず、砲金・真鍮を使用していた箇所は当時はまだ高価だったステンレス鋼で代替した。

 落成時の所有者は日本石油輸送KK・常備駅は秋田港であった。昭和38年5月に住友化学工業KK所有となり、桜島駅常備となった。昭和40年7月に日石輸送・秋田港に戻った。写真は液体化成品輸送が借り受けて使用していた頃のもの。昭和60年8月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和35年8月
製造所   日車支店
設計比重 0.8
タンク容積 37.5m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板9mm・鏡板12mm
タンク直径 2,050mm
タンク長さ 11,600mm

●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式(窒素)
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      12,400mm
BC間距離  9,100mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

タキ6900形6914の写真

【写真503】 タキ6900形6914 昭和51年3月17日 安治川口駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第41巻に「P02420」として収録されています。


【第503週】100418作成R4B、140109R4C。