吉岡心平のマーク

タキ3600形3603

私有貨車

 形式
索引

タキ3500形
タキ3650形

 番号
ロット表


タキ3607

 ページ
索引

特別編967
特別編969

●積荷
●構造

入口


 タキ3603は昭和31年6月飯野製で、一ロット一両であった。

 積荷の糖蜜は腐食性・可燃性を共に持たないため、普通鋼製のタンク体を有するキセ無し下出し方式タンク車である。
 本形式では4番目のロットで、タンク寸法はロット2〜3と同一だが、台枠はBC間距離が200mm長くなり、台車もTR41AからCに変更された。

 本形式の特徴の一つにグレーティングを用いたタンク踏板があるが、これは常備駅ないし運用先が積雪地だったためと思われる。

 所有者は日本甜菜精糖KK・常備駅は十勝清水であった。昭和32年6月には帯広駅常備となり、同年10月には十勝鉄道の工場前駅に移動した。昭和52年4月には故郷の十勝清水駅常備に戻り、昭和62年3月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和31年6月
製造所   飯野
設計比重  1.33
タンク容積  22.6m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板9mm・鏡板12mm
タンク直径 1,960mm
タンク長さ  8,076mm
付帯設備  蒸気加熱管
●荷役方式
荷役方式  上入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ       9,000mm
BC間距離   5,700mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形空気
台車       TR41C

タキ3600形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
3600 S2811 飯野 日本甜菜製糖KK
3601,3602 S2904 飯野 日本甜菜製糖KK
3603 S3106 飯野 日本甜菜製糖KK
3604,3605 S3206 飯野 日本甜菜製糖KK
3606,3607 S3308〜3312 運輸工業 合同酒精KK
3608 S3410 飯野 合同酒精KK
3609 S3702 飯野 合同酒精KK
3610 S3803 飯野 合同酒精KK
3611,3612 S4202 飯野 合同酒精KK

タキ3600形3603の写真

【写真1968】 タキ3600形3603 昭和50年2月27日 桜島駅にて P:吉岡心平


【特別編968】081229作成R4B+ロット表を第11週より移設。