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タム500形586 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
タム586は昭和15年6月新潟製で、580〜589の10両ロットに属していた。 前ロットから二年半振りの製作で、本形式では唯一戦争準備期に作られたロットである。実は三井鉱山所有で、石炭液化計画の落し種であった。 外観・構造は戦前の新潟製タム500形では初めてドームが中央となり、タンク帯金も小型受台の中間に移動した。なお後者はいささか内側に寄り過ぎたようでその後両端寄りに再移動している。 |
なお本車のタンク踏板は、後の日車製に酷似しているが、これは日石輸送時代に受けた更新修繕の際に追加されたものだ。 落成時の所有者は三井鉱山KK・常備駅は大牟田であった。その後、常備駅はそのままで昭和16年12月に三井化学工業KK、昭和20年8月に日本人造石油KK所有となった。敗戦により日本石油輸送KKに移籍し、秋田港駅常備となった。昭和46年8月には駅名が中島埠頭となり、昭和49年5月に廃車となった。 |
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■主要諸元 製造年 昭和15年4月 製造所 新潟 設計比重 0.73 タンク容積 21.1m3 ●上廻り タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付 |
タンク材質 普通鋼 タンク板厚 胴板8mm・鏡板12mm タンク直径 1,890mm タンク長さ 7,650mm ●荷役方式 荷役方式 上入れ下出し式 |
●下廻り 台枠形式 平形 長さ 12,400mm 軸距 4,100mm 留置ブレーキ 片側 空気ブレーキ KD203形空気 走り装置 リンク式 |
【写真1947】 タム500形586 P:吉岡心平所蔵