吉岡心平のマーク

タム200形231

私有貨車

 形式
索引

タム100二代形
タム300形

 番号
[ロット表]

タム220
タム246

 ページ
索引

特別編938
特別編940

積荷
●構造

入口


 タム231は昭和31年2月に日車支店で製作された。一ロット一両である。

 番号から見ると二代目に思えるが、初代で間違いない。本形式はタム299に達した後、タム1200番台は既にタム100二代形が占拠していたため、最初から空き番だったタム229〜232を埋めることで当座を凌いだことが、その理由である。

 メーカーは日車支店だが、私有貨車では最大メーカーである日車も二硫化炭素専用車は寡作であり、本車が記念すべきその第一作目である。

 タンク車のスタイルを決めるものに、タンク体の太さと長さのバランスがある。本車は本形式では細く長いものに属し、数値上は二番目に長い。タンク受台は戦中期のタム100形と良く似たもので、昭和26年に日車が興人向に製作したタム3500形を原型にしたのだろうか。
 走り装置は落成時から2段リンク式であった。

 落成時の所有者は興国人絹パルプKK・常備駅は八代であった。昭和37年11月に昭和工業KKに移籍し、守山駅常備となった。昭和51年2月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和31年12月
製造所   日車支店
設計比重  1.26
タンク容積  11.9m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板9mm・鏡板12mm
タンク直径 1,500mm
タンク長さ  7,100mm
熱絶縁   厚さ50mmグラスウール
●荷役方式
荷役方式  上入れ上出し式S字管付
●下廻り
台枠形式   平形
長さ       8,000mm
BC間距離   4,400mm
留置ブレーキ 片側
空気ブレーキ KD203形空気
走り装置    2段リンク式

タム200形231の写真

【写真1939】 タム200形231 P:吉岡心平所蔵


【特別編939】081009作成R4B、130215R4C。