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タム200形231 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
タム231は昭和31年2月に日車支店で製作された。一ロット一両である。 番号から見ると二代目に思えるが、初代で間違いない。本形式はタム299に達した後、タム1200番台は既にタム100二代形が占拠していたため、最初から空き番だったタム229〜232を埋めることで当座を凌いだことが、その理由である。 メーカーは日車支店だが、私有貨車では最大メーカーである日車も二硫化炭素専用車は寡作であり、本車が記念すべきその第一作目である。 |
タンク車のスタイルを決めるものに、タンク体の太さと長さのバランスがある。本車は本形式では細く長いものに属し、数値上は二番目に長い。タンク受台は戦中期のタム100形と良く似たもので、昭和26年に日車が興人向に製作したタム3500形を原型にしたのだろうか。 落成時の所有者は興国人絹パルプKK・常備駅は八代であった。昭和37年11月に昭和工業KKに移籍し、守山駅常備となった。昭和51年2月に廃車となった。 |
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■主要諸元 製造年 昭和31年12月 製造所 日車支店 設計比重 1.26 タンク容積 11.9m3 ●上廻り タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付 |
タンク材質 普通鋼 タンク板厚 胴板9mm・鏡板12mm タンク直径 1,500mm タンク長さ 7,100mm 熱絶縁 厚さ50mmグラスウール ●荷役方式 荷役方式 上入れ上出し式S字管付 |
●下廻り 台枠形式 平形 長さ 8,000mm BC間距離 4,400mm 留置ブレーキ 片側 空気ブレーキ KD203形空気 走り装置 2段リンク式 |
【写真1939】 タム200形231 P:吉岡心平所蔵