吉岡心平のマーク

タム200形246

私有貨車

 形式
索引

タム100二代形
タム300形

 番号
[ロット表]

タム231
タム272

 ページ
索引

特別編786
特別編788

積荷
●構造

入口


 昭和11年はタム200形の当り年で、15両が製作された。

 タム246はその一員として昭和11年8月新潟で製作され、一ロット一両であった。なお戦前製の同形式は全て同社で製作されている。

 戦前製のタム200形は時期により何種類かに分類されるが、本車はドームが偏ったタイプで、既に紹介したタム220(昭和10年製)と酷似しているが、キセの内側にあるタンク体の組立方法は、鋲接から溶接に進歩している。

 設計比重は1.27・タンク容積は12.1mであった。

 タンク体は普通鋼の溶接組立で、寸法は直径1,598mm・長さ6,256mm、周囲には断熱材厚さ50mmの保冷キセがあった。
 台枠は平形で、長さは6,550mm・軸距は3,660mm、ブレーキ装置はKD180×300形空気+片側、走り装置はリンク式だったが、ヨンサントウで2段リンク式に改造された。

 落成時の所有者は浦野硫炭合名会社で、常備駅は木津であった。常備駅はそのままで社名は昭和18年11月木津硫炭合名会社、昭和35年2月木津硫炭KK、昭和36年11月KK浦野商店と変った。昭和37年5月に東洋化成工業KKに売却され、五分市駅常備となった。ヨンサントウは無事に生き延び、昭和52年4月に廃車となった。


タム200形246の写真

【写真1787】 タム200形246 昭和48年6月3日 武生駅にて P:坂内定比古

【坂内さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編787】070612作成R4BX2、071216R4B、130220R4C。