タム200形220 |
私有貨車 |
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●積荷 |
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タム200形は特別編10と同34で川崎製とその更新車を紹介したが、今回は戦前の標準タイプを取り上げよう。 戦前に製作されたタム200形には200〜228、233〜275の72両があるが、驚くべきことに全車新潟製である。写真のタム220は昭和10年6月製で、戦前製の中では初期のグループに属し、ドームが片寄っていることが特徴であった。これはタンク中央に締金を設けた3本帯金の名残りだったようだが、本車では既に形骸化し、有名無実となっている。 その後、太平洋戦争勃発によりレーヨン工業が軍需転換されるようになると、本形式はその需要を喪失し、次第にカセイソーダ液輸送用に転用されたが、当時カセイソーダの需要が急増したと言うよりも、余剰車の活用を図ったと言うのが真相だ |
ろう。本車も昭和18年11月にタム900形918に改造されたが、当時のタム900形には、種車のタンク容積の多寡により、荷重15トンと16トンの二種が混在し、本車も16トン積だったようである。 敗戦後は、一転してレーヨン工業が平和産業として脚光を浴びたため、タム918は昭和25年11月にタム220に復元された。復元工事は大谷製鋼所が担当したが、同社が関ったタンク車は少数で、珍しいものと言えるだろう。 落成時の所有者は東洋硫黄工業KK・常備駅は英賀保で、タム900形時代も同様である。タム200形に復元後は、常備駅を敦賀、草薙、五分市と転々とし、昭和35年に社名変更により東洋化成工業KKとなった。写真は越中島へ運用されていた際の姿で、台枠は寄る年波でヨレヨレとなっていた。40歳を迎えた昭和50年2月に廃車となった。 |
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【第42週】010617作成、020810リンク追加、040505R4、040810リンク追加、050502R4A、070722R4A2、 |
【写真42】 タム200形220 昭和49年4月23日 越中島駅にて P:吉岡心平