吉岡心平のマーク

タキ8700形8708

私有貨車

 形式
索引

タキ8650形
タキ8750形

 番号
解説

タキ8706
タキ8711

 ページ
索引

特別編923
特別編925

積荷
●構造

入口


 タキ8708は昭和39年7月日立で、タキ4800形4800から改造された。一ロット一両であった。

 種車は一形式一両の30トン積S酸肥液専用車で、詳細は図面編をご覧頂きたいが、ゴムライニングされた鋼製裸タンク体を持つ小型ボギー車で、改造後のキセ付純アルミタンクの大型車とは全く異なる。
 この理由は、当時は改造の際、台枠を切断改造することが許容されていたため、種車の台枠を3つに切断して左右に延長部を追加したようだ。ブレーキ装置と連結器、そして台車は再利用した

が、タンク体は流石に廃棄したようである。
 なお保冷キセが重装備なのは酢酸への転用を考慮したものと思われ、またキセ外被が銀色なのは、酢酸に耐食性のあるアルミ板を用いたためだ。

 落成時の所有者は昭和電工KK・常備駅は扇町から昭和40年3月に鹿瀬に移った。昭和44年1月には徳山石油化学KKに移籍し、周防富田駅常備となった。様々な化成品輸送に転用されていたが、駅名は昭和55年10月に新南陽に変わり、昭和62年1月に廃車となった。


●関連形式 タキ4800形 種車となった車両。


■主要諸元
改造年   昭和39年7月
改造所   日立
設計比重  0.934
タンク容積 32.1m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 純アルミニウム
タンク板厚 胴板13mm・鏡板16mm
タンク直径 1,890mm
タンク長さ 11,930mm
熱絶縁   厚さ140mmSP材
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      12,900mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

タキ8700形8708の写真

【写真1924】 タキ8700形8708 昭和55年9月23日 富山操車場にて P:吉岡心平


【特別編924】080902作成R4B。