吉岡心平のマーク

タキ8750形8750

私有貨車

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タキ8700形
タキ8800形

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特別編313
特別編315

●積荷
●構造

入口


 タキ8750形は25トン積クラフトパルプ廃液専用車で、一形式一両として昭和42年7月新潟で製作された。

 積荷はパルプ製造の際に副生する廃液で、木材中の樹脂(ロジン)分が鹸化したものが含有されているため、この石鹸分をスキミングして濃縮したもの。これを分解・蒸留するとトール油ロジンが得られる。

 タンク体は普通鋼製で、直径は1,950mm・長さは8,480mmであった。内面処理・断熱材・加熱管などの特殊装備は一切見当たらない。

 荷役装置は吐出管による下出し方式だ。タンク側面を降りている太目のS字管は、どうも液入管らしい。
 台枠は平型で長さは9,250mmと短かい。ブレーキ装置は昭和41〜42年の短期間だけ使われた片側ブレーキで、台車は落成時はTR41Cだったが、第一次台車改造でTR41Dに改造された。

 所有者は藤本産業KK・常備駅は鵜殿であった。会社名は平成2年10月に住商プラスケムKKとなった。晩年は日産化学の亜硝酸カルシウム液輸送に使用されていたことが知られている。平成9年4月に廃車となった。


●同一専用種別 タ3700形3700 11トン積の2軸車。昭和34年汽車でタム900形978を改造。

           タキ11750形11750 35トン積の後継形式で昭和43年新潟製。


タキ8750形8750の写真

【写真1314】 タキ8750形8750 昭和51年3月5日 吹田駅にて P:吉岡心平


【特別編314】021128作成、031130リンク追加、031230R4、050410R4A、050531リンク追加、060906本文
修正、071025R4A2、081204R4BY、100601R4B。