吉岡心平のマーク

タム7600形7612

私有貨車

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タム7550形
タム7700形

 番号
ロット表

タム7611

 ページ
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特別編918
特別編920

積荷
●構造

入口


 タム7612は昭和45年1月にタム3900形3961を北星ゴムで改造した車両で、一ロット一両であった。

 本車はタム900形1028として1029と共に昭和31年1月日車本店で誕生した。タム900形の最終ロットで、鉄肌かつ裸の長くて細いタンク体を、長目の台枠に搭載した車両であった。
 その後、昭和36年12月富士重にはタム3900形3961に改造された。改造ではタンク内面をエポキシ樹脂塗装し、周囲には厚さ50mmのグラスウールと薄鋼板製の保温キセを追加した。

 続いて昭和45年11月にはゴム加工会社である北星ゴムで、タンク内面に厚さ3mmのゴムライニングが施工された。その際、従来のエポキシ塗装は剥離されている。その他の点はタム3900時代のままで、タム900時代から引き継いだ細くて長いタンク体が特徴であった。なお書類上でタンク直径が1,550mmとなっているのは間違いで、本当はもっと細いものと思われる。

 所有者はタム900形〜タム3900形時代を通じて東亜合成化学工業KKで、改造時の常備駅は伏木であった。平成2年2月に廃車となった。


■主要諸元
改造年   昭和45年1月
改造所   北星ゴム
タンク容積  11.5m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板9mm・鏡板12mm
タンク内面 ゴムライニング厚さ3mm
タンク直径 1,550mm
タンク長さ  5,750mm
タンク周囲 グラスウール厚さ50mm
●荷役方式
荷役方式  上入れ上出し式S字管付
●下廻り
台枠形式   平形
長さ       7,450mm
軸距      4,250mm
留置ブレーキ 片側
空気ブレーキ KD203形空気
走り装置    2段リンク式

タム7600形7612の写真

【写真1919】 タム7600形7612 昭和49年7月11日 伏木駅にて P:吉岡心平


【特別編919】080816作成R4B、140115R4C。