タム7700形7700 |
私有貨車 |
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形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
タム7700形は15トン積塩化メチレン専用車で、昭和35〜40年に4ロット4両が日立・富士重・三菱で製作された。所有者は全て信越化学工業であった。 積荷の塩化メチレンは沸点40℃・比重1.34の高揮発性の香気ある無色不燃性液体。低毒性の有機塩素系溶剤として脱脂・洗浄・抽出などに用いられた。吸湿すると分解して塩酸を発生するため、水分混入と残液防止を考慮する必要がある。 タム7700は昭和35年12月三菱製で、本形式唯一の三菱製であった。 設計比重は1.25・タンク容積は12.0m3であった。 |
4)製で、板厚は胴板6mm・鏡板8mm、タンク寸法は直径1,510mm・長さ6,900mmと細くて長い。沸点が低いためタンク周囲には厚さ50mmのグラスウール断熱材と薄鋼板からなる保冷キセが設置されていた。 落成時の所有者は信越化学工業KK・常備駅は黒井であった。八王子などに運用されていたが、平成8年12月に廃車となった。 |
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ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 落成時の所有者 |
1 | 7700 | S3512 | 三菱 | 信越化学工業KK |
2 | 7701 | S3702 | 富士重 | 信越化学工業KK |
3 | 7702 | S3811 | 富士重 | 信越化学工業KK |
4 | 7703 | S40xx | 日立 | 信越化学工業KK |
【写真1793】 タム7700形7700 P:吉岡心平所蔵
同一メーカー製だけあって乾燥箱の形はタキ7800形と良く似ている。