吉岡心平のマーク

ホキ8000形8003

私有貨車

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ホキ7600形
ホキ8100形

 番号
ロット表


ホキ8014

 ページ
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特別編862
特別編864

●積荷
構造

入口


 ホキ8000形は石灰石専用車で我国初の35トン車で、昭和42〜45年に4ロット18両が汽車東京・若松・川崎で製作された。

 ホッパ車ではホキ800形などと共に「流し板付側開きタイプ」に分類される。ホッパの排出口は車体側面にあるが、そこから排出した積荷を流下させる「流し板」を持つためため、この名前が付いた。
 元祖は明治時代に外国から輸入された鉱石車で、製鉄所構内の鉱石輸送には現在も類似車両が使用されている。私鉄では東武・秩父などで石灰石輸送に使用された他、国鉄では宇部地区の私鉄から編入されたセム3900形2軸石炭車などもこのタイプの一員であった。

 ホキ8003は昭和42年4月汽車東京製で、本形式の初ロットとなる8000〜8007の8両が製作された。

 車体は普通鋼製で、ホッパ容積は25.0mと標準的だが、ホッパはその構造上断面を大きく取れないため、長さは11,800mmと長大である。
 車体両端にはデッキを持つが、手ブレーキ側を広く取ったため、デッキ長さは前後非対称である。排出口は片側当り4分割され、開閉は手動操作である。
 台枠は中梁中心でホッパ底板と組立てられている。長さは13,000mm・BC間距離は9,700mmである。ブレーキは重量車用のKE305形、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は日鉄鉱業KK・常備駅は船尾で、同地の鉱山から西八幡への製鉄用石灰石輸送に使用された。昭和54年7月に上白石に移動、昭和56年8月に日本石油輸送KK所有となり南港駅常備となったが便宜置籍で、実際は北海道内で使用された。昭和62年1月に廃車となった。


ホキ8000形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
8000〜8007 S4204 汽車東京 日鉄鉱業KK
8008,8009 S4207 若松 日鉄鉱業KK
8010〜8015 S4205 川崎 日鉄鉱業KK
8016,8017 S4508 若松 日鉄鉱業KK

【写真1863】 ホキ8000形8003 昭和50年4月14日 西八幡駅にて P:吉岡心平


【特別編863】080331作成R4B+ロット表を特別編39より移設。