吉岡心平のマーク

ホキ8100形8115

私有貨車

 形式
索引

ホキ8000形
ホキ8300形

 番号
[ロット表]


 ページ
索引

特別編726
特別編728

●積荷
構造

入口


 今回は、九州で使われていたため影の薄かったホキ8100形を取り上げよう。

 ホキ8100形は38トン積石灰石専用車で、昭和49年7〜10月日車で、8100〜8132の33両が製作された。一形式一ロットであった。

 設計比重は1.6・ホッパ容積は23.8mであった。
 全体構成はホキ2500形のホッパ体の前後にデッキを追加したもので、荷重は3トン大きいが、設計比重の見直しによるもので、実際の容積・寸法はホキ2500形に準じている。
 車体は耐候性高張力鋼製の全溶接組立で、ホッパ体の板厚は3.2mmであった。
 荷役方式は側開き方式だが、扉の開閉は自動化されておらず、デッキ上のハンドルで行ない、伝

達機構も従来の方式に戻った。また円形のハンドル部はブレーキとの混同を避けるため、取り外し式であった。
 台枠は側開き形ホッパ車特有のもので、中梁とホッパ底板とが組合わされたものである。長さは10,000mm・BC間距離は6,300mmで、ブレーキはKSD180−254形積空+手、台車はTR41Eであった。

 所有者は三井鉱山KK・常備駅は船尾で、ホキ4200・セキ6000形と一緒に同地の鉱山から苅田港への石灰石輸送に使用されていた。現地で見た際はやけに黄色味がかったものだった事を思い出す。昭和58年3月にセメント焼成用の輸入炭輸送に転用するため、形式全車が石炭に専用種別を変更され、荷重減のためホサ8100形となり形式消滅した。


●関連形式 ホサ8100形8127 昭和58年に石炭専用に改造された後の姿。


【特別編727】061214作成R4A、070610R4A2、081028R4BY。

ホキ8100形8115の写真

【写真1727】 ホキ8100形8115 昭和58年1月2日 苅田港駅にて P:吉岡心平