|
ホキ7600形7600 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
▲ |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
ホキ7600形は昭和57年2月富士重で製作された33トン積セメント及び32トン積石炭専用ホッパ車で、一形式一両であった。 私有貨車の欠点である片道輸送を克服する取組みは古く、海外では19世紀からさまざまな車両が計画または試作されていた。 なかでもセメント工場は燃料用の重油を受け入れ、セメントを製品として出荷することから、異種積荷兼用車の題材に好適であり、まずはセメント/石油類の兼用車が検討対象となった。その後、石油ショックによる価格高騰で石炭への燃料転換を経て、検討はセメント/石炭の兼用車に移り、 |
その第一号として試作されたのが本形式である。 複数積荷兼用のヒミツはゴム膜を隔壁として使った点にあり、ホキ10000形にそっくりの車内にゴム膜を使った隔壁とセメント積の際に用いる屋根が隠されている。試験輸送の結果は好調とは言えなかったようで、昭和59年1月には内部の改造を受けている。結局、製作・保守コストと輸送効率向上とがペイせず、実用化はされずに終った。 所有者は日本石油輸送KK・常備駅は郡山であった。大牟田〜金田間で試用されていたが、晩年は郡山の同社ヤードで留置されていた。平成11年11月に廃車となった。 |
|
【写真1973】 ホキ7600形7600 昭和60年8月13日 郡山駅にて P:吉岡心平