吉岡心平のマーク

タキ8850形8861

私有貨車

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タキ8800形
タキ8900形

 番号
解説

タキ8858

 ページ
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特別編849
特別編851

積荷
●構造

入口


 タキ8861〜8867はタキ1500形改造車で、昭和57年12月〜昭和58年1月に日車製である。

 タキ8861はそのトップを切って、昭和57年12月にタキ15590から改造された。種車は昭和37年12月日車東京製で、余談だが次番はタキ11850、その次はタキ23651にそれぞれ改造されている。

 設計比重は1・タンク容積は35mであった。
 このロットの最大の特徴は、残液防止のためF3タイプ異径胴とし、中央部を太くした点にある。ところがキセ直径は全長に亘って同一としたため、外観からは通常の直円筒形に見えると言う、変わっ

た設計として有名であった。
 新製したタンク体はステンレス製で、板厚は胴板6mm・鏡板8mm、寸法は両端直径2,000mm・中央直径2,050mm・長さ11,860mmで、周囲には厚さ100mmのグラスウールとステンレス薄板を用いた保温キセを装備していた。なお一風変わったキセ接合部や包み込まれたタンク踏板は、この時期の日車製の特徴である。
 台枠以下は種車時代のままで、ブレーキはKD254形空気+手、台車はTR41Cであった。

 所有者は日本石油輸送KK・常備駅は南四日市であった。改造車仲間では長寿の部類だったが、平成15年12月に廃車となった。


タキ8850形8861の写真

【写真1850】 タキ8850形8861 P:吉岡心平所蔵

落成時は銀ピカだが、晩年は薄茶色に汚れていた。


【特別編850】080216作成R4B。