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タキ16500形16501

私有貨車

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タキ16300形
タキ16600形

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解説


タキ16508

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特別編845
特別編847

●積荷
●構造

入口


 タキ16500形は35トン積プロピレンオキサイド専用車で、昭和44〜平成5年に28両が日立・日車で製作された。

 タキ16501は本形式の初ロットとして16500〜16502の3両が昭和44年9月日立で製作された中の一員である。

 設計比重は0.85・タンク容積は41.2mでタキ45000形と同値だが、重保冷のための熱絶縁容積が大きく、タンク体は超大形である。
 キセ付35系の代表メーカーである日立が開発したこともあり、大型である事以外は手馴れた設計で、タンク受台廻りや荷役装置周辺は先輩形式と良く似ている。

 タンク体はステンレス鋼製で、板厚は胴板6mm・鏡板8mm、タンク寸法は両端直径1,750mm・中央直径2,150mm・長さ10,960mmで、周囲には厚さ75mmウレタン断熱材による保冷キセを有する。変わっているのはタンク体とキセとが同心になく、タンク体が下に寄っていることだ。これは太陽による輻射を考慮したためだろう。
 台枠は35系標準で、長さ14,000mm・BC間距離10,700mm、ブレーキは重量車向のKE305形空気+両側、台車はTR41Cであった。

 所有者は昭和電工KK・常備駅は扇町であった。昭和51年11月から昭和54年12月までの間は汐見町駅常備となっていた。晩年には銀キセに大改造されたが、平成11年1月に廃車となった。


タキ16500形16501の写真

【写真1846】 タキ16500形16501 平成元年11月18日 東港駅にて P:吉岡心平


【特別編846】080205作成R4B。