吉岡心平のマーク

タキ7000形7012

私有貨車

 形式
索引

タキ6950形
タキ7050形

 番号
ロット表

タキ7011

 ページ
索引

特別編832
特別編834

積荷
●構造

入口


 四塩化炭素の35トン車にはタキ7000形と7050形の二形式が並立し、その相違が判らないことは既に述べた。その顕著な例を紹介しよう。

 タキ7012は昭和44年6月日立でタキ7000形のラストナンバーとして製作され、一ロット一両であった。
 問題なのはその登場時期で、タキ7050形の初ロットが登場してから4年後、更にタキ7050形の次作タキ7052は本車から僅か2ケ月後の落成である。このシチュエーションからは明示的に形式を分けたように見えるが、さてその実態は如何に・・

 設計比重は1.6・タンク容積は21.8mで、本形式の標準値であった。

 タンク体はステンレス鋼製で、寸法は直径1,850mm・長さ8,620mmであった。タンク塗色は銀色(ステンレス地肌)だが、写真から黒に塗装された時代もあったことが判る。
 荷役装置は窒素圧を用いた上出し方式で、タンク上部には腐食防止のため、流入大気を除湿するための乾燥箱が見える。
 台枠は平形で、長さ9,200mm・BC間距離6,200mm、ブレーキはKSD203−254形積空+両側、台車はTR41Cであった。

 所有者は信越化学KK・常備駅は黒井であった。用途はフロンの合成原料等で、写真は撮影場所からダイキン向の輸送と思われる。平成10年1月に廃車となった。


タキ7000形7012の写真

【写真1833】 タキ7000形7012 昭和48年1月14日 淀川駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編833】071225作成R4B。