吉岡心平のマーク

タム2300形2305

私有貨車

 形式
索引

タム2100形
タム2400形

 番号
[ロット表]

タム2304
タム2314

 ページ
索引

特別編1139
特別編1141

積荷
●構造

入口


 タム2305は昭和26年12月三菱製で、2303〜2305の3両ロットの一員であった。

 液化塩素のタンク車輸送は昭和25年の南延岡〜水俣間が嚆矢だが、本ロットはそれに次ぐものである。所有者は本州製紙で、興味深いのはユーザー側が貨車を用意した点である。

 本形式は14年間に渡って製作されたため、タンク材質はSB41→SB42→SB46と変遷したが、

本車はSB41材を用いた最初期のグループの一つで、このためタンク板厚が厚い。

 落成時の所有者は本州製紙KK・常備駅は渋川であった。昭和27年4月に旭化成工業KKに移り、南延岡駅常備となった。なお僚車の2304は関東電化を経て北曹の所有となった。また2303は本車の6年後に旭化成に移籍している。高圧ガスタンク車としては30年と驚異的に長命な一生を過ごし、昭和56年11月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和26年12月
製造所   三菱
ガス定数  0.8
タンク容積 12.9m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形
タンク材質 ボイラー用鋼板(SB41)
タンク板厚 胴板25mm
タンク直径 1,400mm
タンク長さ  8,590mm
熱絶縁   厚さ105mm牛毛フェルト
●荷役方式
荷役方式 マンホール弁式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ       9,500mm
BC間距離   6,200mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KE305形
台車      TR41B

タム2300形2305の写真

【写真2140】 タム2300形2305 昭和45年10月9日 比奈駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編1140】100223作成R4B。