吉岡心平のマーク

タキ22800形22808

私有貨車

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タキ22700形
タキ22900形

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ロット表

タキ22804

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特別編819
特別編821

●積荷
●構造

入口


 今回はタキ22800形35トン積過酸化水素専用タンク車のうち、アルミクラッド製のタンク体を装備したグループを取り上げる。
 昭和54年、6年振りにタキ22800形の増備が計画されたが、従来の純アルミ製タンク体は自動化ヤードに不適なため、強度アップしたアルミクラッド製タンク体に進化していた。このため増備車はこれを採用し、在来車と全く異なる車両になったのである。

 タキ22808は22809と一緒に昭和54年11月富士重で製作された。同年9月製のタキ22806,22807を含めた4両が同一ロットである。

 設計比重は1.1・タンク容積は31.8mで、在来車と同一であった。
 アルミクラッド製タンク体の板厚は胴板17mm

・鏡板21mmで、タンク寸法は直径1,900mm・長さは12,138mmと、在来車と比較すると直径が50mm細く、長さは1,138mm長い。タンク内部にあった波除板は廃止され、代わりにタンク周囲に大規模な補強環が追加された。
 台枠は平形で、長さは13,300mmと在来車より2m延長され、BC間距離は9,600mmとなった。ブレーキはKSD形積空+手、台車はTR225であった。

 所有者は日本パーオキサイドKK・常備駅は郡山であった。当初は主に苫小牧臨海の港北駅宛に運用されていたが、青函トンネル開通後は危険物が通過禁止となったため、その後は専ら山陽・九州方面に使用されていたようである。我国タンク車で最も目立つ形式の一つだったが、平成8年3月に4両揃って廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和54年11月
製造所   富士重
設計比重 1.1
タンク容積 31.8m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドームレス
タンク材質 アルミニウムクラッド
タンク板厚 胴板17mm・鏡板21mm
タンク直径 1,900mm
タンク長さ 12,138mm

●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式S字管付
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      13,300mm
BC間距離  9,600mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KSD180−254形積空
台車      TR225形

タキ22800形22808の写真

【写真1820】 タキ22800形22808 昭和60年7月21日 稲沢駅にて P:吉岡心平


【特別編820】071030作成R4B、131024諸元追加+R4C。