吉岡心平のマーク

タキ11500形11567

私有貨車

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タキ11450形
タキ11600形

 番号
解説

タキ11557
タキ11577

 ページ
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特別編785
特別編787

積荷
●構造

入口


 タキ1900形を大量に保有した住友セメントだったが、タキ11500形は以下のロットを所有していた。

ロット 番号           製造年・所
4  11512          S4310川崎
11 11559          S4509川崎
13 11565〜11571   S4603川崎
16 11576〜11579   S4604日立
18 111502〜111509 S4702川崎
21 111520〜111534 S4710川崎
23 111537〜111541 S4711川崎
25 111550〜111559 S4809川崎

 全部で8ロット51両と予想外に多いが、これは昭和47年以降の6桁車が38両も製作されたためで、初期製作分、その中でも日立製は特にレア物と言って良いだろう。

 本形式の用途は駅頭荷役や特殊セメントの少量輸送用だったようで、各地の基地にまんべんなく配置されているが、その中でも彦根には比較的多く配置されていた。

 写真のタキ11567はロット13として川崎で製作されたもので、5桁車の中では量産されたロットである。

 設計比重は1.25・タンク容積は32mであった。
 タンク体は耐候性高張力鋼製で、形態は圧力がかかるため高強度の同心円形としたF3形異径胴である。板厚は4.5mmで寸法は両端直径2,050mm・中央直径2,600mm・長さ9,200mmであった。
 荷役方式は圧送式併用のエアスライドで、積込口は耐圧構造のものが中央に一個だけあり、両端は小型の通気口とされた。
 台枠は中梁省略形で、長さは10,000mm・BC間距離は6,700mm、ブレーキ装置はKSD254−305×200形積空+手、台車はTR41Cであった。

 所有者は住友セメントKK・常備駅は彦根であったが、昭和62年3月に西浜信号場に移った。住友大阪セメントKKになってからは大越駅常備となり、平成14年3月に廃車となった。


タキ11500形11567の写真

【写真1786】 タキ11500形11567 昭和57年7月4日 焼島駅にて P:吉岡心平

社紋の形が面白い。


【特別編786】070604作成R4BX2、071218R4B。