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タキ11500形11557 |
私有貨車 |
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番号 |
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●積荷 |
■入口 |
橋本さんからのお尋ねには「日石輸送が所有したセメントタンク車を一目見てみたい」とある。調べたところ、該当車はタキ11557と58の2両だけだが、残念なことに日石輸送時代の写真は見つからなかった。申し訳ないのだが、前所有者時代の写真でご容赦頂きたい。 タキ11500形は40トン積セメント専用車で、タキ1900形と異なり、圧送式荷役装置を装備していた。このため、タンク体は圧力に耐えるよう円形断面とされ、タンク上部のハッチも締結部が強化されている。 タキ11557は11556〜58の3両ロットの一員として、昭和45年8月日立で製作された。タンク体 |
は耐候性高張力鋼製で、形態は円錐形を上辺を水平にして中央で合わせたF2形異径胴を採用した。タンク内部にはエアスライド装置があり、さらに積荷をサイロに輸送するための圧送式荷役用の配管があった。 所有者は富士セメントKK・常備駅は東室蘭であった。昭和45年10月、社名は親会社の合併で日鐵セメントKKとなった。その後、昭和59年12月にタキ11558と共に日本石油輸送KKに売却されたが、これはタキ11350形への改造を見込んだものだったようだ。ちなみに僚車であるタキ11556は、昭和59年3月タキ11350形11379に改造されている。残念ながらこの目論見は実現せず、昭和61年5月に廃車となった。 |
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【写真1156の1】 タキ11500形11557 昭和56年8月3日 北旭川駅にて P:吉岡心平
【写真1156の2】 タキ11350形11379 昭和63年2月14日 村田駅にて P:吉岡心平