吉岡心平のマーク

タム400形481

私有貨車

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タム300形
タム500形

 番号
[ロット表]

タム426二代
タム1436

 ページ
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特別編780
特別編782

積荷
●構造

入口


 戦前製のタム400形と言えば、車体長5.5m・軸距3mの小型車が有名だが、今回はその典型例を紹介する。

 タム481は昭和10年11月新潟製で、タム479〜483の5両ロットとして誕生した。半年前に同一メーカーが同一所有者向に製作したタム472〜478と同系車である。
 設計比重は戦前製のため鉛室法低濃度硫酸の積載を考慮して1.69と低く、このためタンク容積は8.9mと大形である。

 タンク体は鉄道用鋼(SR39)製で、板厚は胴板9mm・鏡板10mmで当時の標準値である。タンク寸法は直径1,500mm・長さ4,870mmで、

タンク受台は小型のもの8個であった。
 荷役装置は空気圧による上出し方式で、液出・空気管はS字管により延長されているが、水分による腐食のため保守が困難で、戦後ユーザーとの申し合わせにより撤去されている。
 台枠は平形で、長さ5,500mm・軸距3,000mm、ブレーキはKD180形空気+手、走り装置は(一段)リンク式、車軸は12トン長軸であった。

 落成時の所有者は東部硫酸販売KK・常備駅は須賀であった。戦時統制の紆余曲折を経て、昭和23年8月日東硫曹KK所有・新潟港駅常備となった。昭和29年10月には平井に移動したが、再び新潟港に戻り、ヨンサントウによる不適格車として昭和43年9月30日付で廃車となった。


タム400形481の写真

【写真1781】 タム400形481 P:吉岡心平所蔵


【特別編781】070515作成R4BX、071129R4A2、130721R4C。