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タム400形426二代 |
私有貨車 |
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●積荷 |
■入口 |
化成品の代表と言えば、濃硫酸とカセイソーダ液だが、今回は両者の間を渡り歩いたクルマを取り上げる。 タム426は424〜426からなる3両ロットの一員として、昭和5年7月新潟で製作された。既出のタム406から一年半後の誕生である。 当時はタンク体の固定が明治時代の横木方式から、現在まで続くセンタアンカ方式に変わった時期であり、下回りも空気ブレーキや自動連結器を初めから装備するなど、タンク車の構造が革新された時期であった。但しタンク体組立は未だに鋲接で、溶接が本格的に採用されるのは昭和10年代に入ってからである。 |
較すると、当初はS字管として設置されていた液出管と空気管が撤去されている。これは腐食が激しく、国鉄として保守しきれなくなったため、所有者と協議の上撤去したことによる。 所有者は日本曹達KK・常備駅は大寺であった。昭和18年8月、12トン積カセイソーダ液専用に改造され、タ2300形2304となった。改造と言っても荷重変更による担いバネの交換程度で、実態は専用種別変更であった。常備駅も二本木に移動し、戦中はそのまま過ごしたが、昭和32年6月に濃硫酸専用に復元され、タム426の二代目となった。常備駅は大寺に戻ったが、昭和40年6月に磐梯町に改名された。所有者は昭和41年12月に日曹金属KKとなった。ヨンサントウでは支線区限定運用車として存続し、タム20400形20426に改番されたが、間もない昭和44年1月に廃車となった。 |
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【特別編579】050421作成R4A、071130R4A2。 |
【写真1579の1】 タム400形426二代 昭和36年10月27日 会津若松駅にて P:豊永泰太郎
【豊永さんの貴重な写真を提供して頂きました】
タンク梯子は側面に移設されたが、タンク上の踏板は残ったままだ。
【写真1579の2】 タム400形424 P:吉岡心平所蔵